保険各社が貯金以上で投資未満の積立の保険を販売している。
代表的なところは、明治安田の「じぶん積立」や住友生命の「chakin(チャキン)」などがある。
背景には、投資未経験の若年層が損失を嫌うマインドがあり、それの影響と言われている。
ここでは、加入している明治安田の「じぶん積立」の裏話を含めて紹介。
また貯金以上で投資未満の積立保険のメリットとデメリットを紹介したい。
かこちみの見解は、浪費癖がある方や若年層などのマネーリテラシーが成長途中の人向けの商品。
明治安田の「じぶん積立」の加入経緯
じぶん積立に加入した経緯は、貯金以上で投資未満の積立保険のニーズがあったからではない。
一緒に仕事している明治安田の方との付き合いで加入した。
生活防衛資金を残して大半を投資資金に回す生活をしている。
ポートフォリオを見直したときに、定期預金に近い積立保険があってもいいと考えた。
加入の経緯は、付き合いと疑似的な定期預金。
明治安田の「じぶん積立」の紹介
ちょっとした裏話のご紹介。
明治安田の担当者がいうには、「じぶん積立」に明治安田の社員は入れない。
入社する前に「じぶん積立」に加入したらよかったと悔やんでいた。
明治安田の「じぶんの積立」の特徴
・無配当災害保障付積立保険
・特徴は少額から積み立て可能
月5,000円、1万円、1.5万円、2万円から選択
・保険料払込期間の5年間+5年間の合計10年間が満期
満期・解約から5年後に新規契約も可能
・保険料控除の対象
払込金額は一般生命保険料控除の対象
・元本割れしない
解約返戻金が払込総金額と同額で、途中解約しても元本割れしない
・保障が付いている
万一のときは死亡保険金が払込保険料相当額として支払われる
・シンプル
運用リスクや利率変動がなく、銀行預金に近い感覚で利用可能
「じぶん積立」のメリットとデメリ
メリット
①節税効果も入れて銀行預金よりも「お得感」が出る場合がある。
②元本割れがない。
③一般生命保険料控除による節税効果が期待できる。
④毎月5,000円から少額から始められる。
デメリット
①保険商品として仕組みが分かりにくい。
②利回りで考えると約1.2%ほど。
③契約した時期によっては、受取率が変わる。
103%→105%→106%
初期の契約者のほうが受取率が低い。
④5年払込した後にさらに5年待つことになって合計10年縛られる。
考察とまとめ
①日本のインフレ率を考えると元本割れはしないが、実質マイナス。
日本のインフレ率が年間約2.7%と考えると、利回りが約1.2%だと実質マイナス。
長期分散投資でインデックス投信(S&P500,オルカンなど)をした場合、
標準的な利回りは年5〜7%になる。
長期分散投資でインデックス投信をする方が、日本のインフレの備えになり、メリットがある。
②一般生命保険料控除には上限があり、節税効果が常に期待ができるわけでもない。
新制度(2012年1月1日以後に締結した契約等)の場合
所得税:4万円 が上限
住民税:2万8,000円 が上限
一般生命保険料・介護医療保険料・個人年金保険料を合わせて、
所得税での控除限度額は 12万円、住民税での控除限度額は 7万円となる。
上限に該当したら節税効果の期待は下がる。
③「じぶん積立」を足掛かりに、本命の保険商品の勧誘が来る。
民間保険は、公的保険でカバーされていない部分を補う範囲で意味がある。
公的保険をよく知らない人は、鴨ねぎのリスクがある。
④貯蓄ができない人やマネーリテラシーを高めるまでの間は、魅力がある。
浪費癖や貯蓄ができない人には、少額からでも口座引き落としでやれば貯めることができる。
長期分散投資でインデックス投信などを全くやらない人なら、少額からでもやった方がいい。
日本のインフレに多少の備えになる。
まとめ
考察の④に該当する方には魅力がある。
本記事は、私見となります。
保険の購入はご自身の判断でお願いします。


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